No.67 和風の魅力と着物レンタルの事情の変化
和風の魅力が再発見・再認識される機会が増えており、着物の人気も高まる気配を見せています。現代社会における衣服はすっかり洋服で統一されてしまった状況ですが、それとは別に着物を特別なファッションアイテムとして評価する人が増えておりさまざまな機会で着用する傾向が見られるのです。外国人観光客が来日の記念に着物を着るといった機会も増えており、それが再認識を促している面もあるでしょう。改めて着物に備わっている和風のテイストをわたしたち日本人が再認識するようになっているのかもしれません。
これまで着物といえば成人式の振袖、七五三、卒業式の袴など一生に一度の機会に身にまとうイメージが強いものでしたが、現在ではそれ以外にもいろいろな機会を見つけて着物を着用する人が増えています。友人の結婚式やパーティーなどのフォーマルな機会、さらに和風をコンセプトにしたコスプレやコンサートなどのイベントでファンが着物で参加するケースもあります。
こうした着物を着る機会が増えたことで着物レンタルの需要も高まっています。お店の側でも品揃えはもちろんのこと、サービス内容を充実させて顧客の獲得を目指している状況なのです。注目すべきなのは着用する機会が増えたことでリピーターの獲得が重要になってきていることで、お店ごとにターゲットとなる層を意識したり、こだわりのデザインの着物を揃えるなどサービスの個別化も進んでいます。
そうした着物レンタルのお店の中にはフォトスタジオも設けて撮影を行ったり、着物だけでなく和風の小物のレンタルを行っているところも増えています。和傘など和風の雰囲気をかもし出す小物で着物の魅力さらに高めることができるというわけです。またフォトスタジオも殺風景な環境ではなく、和室を使用するなど全体の雰囲気を重視したところが増えています。
このように、着物レンタルの環境も需要に合わせて変化しつつあります。着物をレンタルする際にはお店選びがとても大事になっているともいえますし、こうしたお店を利用しつつ日々の生活の中でもっと着物とや和風の魅力を堪能できる環境になっているともいえるでしょう。