No.47 レコーディングスタジオの環境

音楽のレコーディングが手軽にできる時代になりました。技術の劇的ともいえる進歩が録音環境を大幅に改善し、現在では自宅で自分で録音することも可能になっています。ネット上の動画配信サイトでは自分で録画・録音した音声や動画が続々とアップロードされていますが、それも録音技術の進歩と環境の向上によるものです。

その一方で本格的なレコーディングができるレコーディングスタジオの需要も増しています。手軽に音楽を作れる時代になったからこそ、本格的に録音したい、CDなどを通して多くの人に聴いてもらいたいという人が増えているのです。またプロを目指すならやはりレコーディングスタジオの利用は不可欠ですし、スタジオにある機器を使いこなすことができるだけの知識やノウハウも身につけていく必要があります。

そんなレコーディングスタジオの環境にも技術の進歩の影響が出てきています。より高品質な音を録音できるようになっただけでなく、雑音・ノイズをカットする、録音をうまくつなぎ合わせるなど編集を簡単にできるようになるといった技術面の向上も見られますし、ひとつの機器で多くの機能を兼ねることができるようになるなど操作の利便性の向上、コンパクト化なども見られています。その分レコーディングスタジオを利用しやすくなっている一方、開業・運営しやすい環境になっているともいえるでしょう。

そんなレコーディングスタジオの環境の中心といってもよいのがデジタルオーディオワークステーションです。これはデジタル録音を行ううえでの作業をひと通り行うための機能を備えた一体型のシステムのことです。デジタル録音が一般化した現在の音楽業界においてはレコーディングスタジオに欠かせないシステムといってもよいでしょう。編集やミキシングといった作業ももちろん行うことができます。

この装置は高価ではあるものの自宅で導入することも可能で、自分で音楽の録音(DTM)をやっている人にとっては不可欠なシステムといわれていますが、レコーディングスタジオにある装置はそうした自宅用とはやはり性能が違います。それだけにお金を払ってレコーディングスタジオを使用する大きなメリットのひとつといえるでしょう。

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