No.72 車酔いでの嘔吐を防ぐための車選び

長時間車に乗り続けているとどうしても車酔いを起こしやすくなります。とくに小さい子どもは車酔いを起こしやすく、最悪の場合吐き気に襲われて嘔吐してしまうこともあります。一度そうした経験をすると車に載ることそのものに恐怖や不安を感じてしまうこともありますから、できるだけ防ぐための対策が求められます。

そんな車酔いでの吐き気・嘔吐を防ぐための意外なポイントとして挙げられるのが車選びです。新たに車を購入する際はもちろん、レンタカーで旅行する場合にも車酔いを起こしづらいかどうかに着目したうえで選ぶとリスクを軽減することができるのです。

自動車メーカーなどではこうした点に関する研究も行われており、選ぶ際のポイントも紹介されています。まず最新の次世代車、つまりハイブリッド車やプラグイン・ハイブリッド車の方が一般の車に比べて車酔いを起こしにくいといわれています。これはバッテリーを多く搭載していることで振動やカーブする際の傾きが少なく、吐き気の原因となる三半規管への影響が少ないからといわれています。

揺れに関してはもうひとつ、重心が低い車の方が良いといわれており、スポーツタイプの車の方が大型の車よりも酔いにくいとも言われています。

さらに視界の問題も重要なポイントです。酔いは揺れだけでなく視覚と三半規管との間にズレが生じることでも起こります。これは揺れの影響で視界にブレが生じてしまうのが大きな原因のため、視界が広く遠くを見ることができる車の方がこの問題が起こりにくくなっています。後部座席よりも前の座席の方が酔いにくいといわれているのもそのためです。ですからできるだけ視界が開けている車の方が吐き気・嘔吐対策では優れていることになります。車内に傾斜が設けられていて後部座席の視界が開けやすい環境など、実際に搭乗してみたうえで確認しておくとよいでしょう。

こうしたポイントで車を選ぶと車酔いを起こしやすい人に負担をかけずに運転ができます。小さいお子さんがいる家庭は車選びの段階から対策を検討してみてはいかがでしょうか。

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