No.88 メンタルヘルス対策にEQ検査を試してみる

職場で人間関係の悩みを抱えている、あるいは就職したはいいもののどうも職場や仕事になじめずにいるという方は早い段階で自分と職場の相性を確認しておくことも大事です。違和感や問題を抱えたまま放置して働き続けてしまうとストレスの蓄積や増幅するネガティブな感情からメンタルヘルスを損ねてしまう恐れが出てきます。最悪の場合うつ病やパニック障害などの精神疾患を抱えて求職・離職に追い込まれてしまうケースも出てきます。

最近では職場でこうしたトラブルが起こらないようメンタルヘルスを重視するところも増えていますが、やはり最終的には自分のメンタルヘルスは自分で守るのが大前提です。そのための対策にはストレス解消や規則正しい生活習慣といった基本的なところから、EQを高めるためのトレーニングといった専門的な方法もあります。自分が置かれている状況や抱えている悩みを踏まえつつ適切な対策を行っていくことになるわけです。

そんなメンタルヘルス対策の一環としてお勧めなのがEQ検査です。EQ(心の知能指数)を客観的にチェックすることで自分が社会に対してどれだけ適応力を持っているのか、集団行動に向いているのかといった点を確認することができます。

メンタルヘルスの問題を抱えやすい人は自分の能力に自信を持っているケースが多く見られます。IQが高い、立派な学歴を持っているなど。そうした自信に対して職場で思うように結果を出せない、あるいは評価を受けていないと不満を抱えてしまい、メンタルヘルスに悪影響を及ぼしてしまうのです。厄介なのはそうした職場や同僚への不満が表面してますます周囲との間に軋轢が生じ、ストレスや不満を増幅させてしまうことが非常に多い点です。

そんな時にEQ検査を受けて社会に対する適応力を把握しておけば自分の内面にも問題がないかどうかを確認できます。自分の言動が相手にどんな影響を及ぼすかについて理解が足りなかった、あるいは感情のコントロールがうまくできない、他人の感情を理解するのが苦手など、社会生活に必要な部分に問題をかかえていることがわかればそれを改善するためのトレーニングや対策ができます。ストレス解消だけでなくこうした抜本的な対策もメンタルヘルスを維持するうえでは欠かせないのです。

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