No.38 パソコン修理を業者に依頼する際の注意点
なんらかの理由でパソコンの動作が不調になったり、まったく動かなくなってしまった場合には修理が必要です。ただこのパソコン修理はどのような理由で生じたのかによって方法や選択肢が大きく異なってきます。通常パソコンの修理は物理的な故障に対して行うのではなく、データやOSの故障を修理・修復する形となります。ハードディスクやメモリの故障では交換が必要なケースも出てきますし、状況によってはマザーボードの交換が必要になる場合もあります。ここまでくると修理するよりも新品のパソコンを買い換える選択肢も必要になってきます。
こうした事情に加えてデータの保存や復旧といった問題も出てきます。ネット回線の高速化やハードディスクの大容量化の影響でパソコンで大量のデータを扱う機会が増えています。音楽や動画のデータを大量に保存して日ごろから楽しんでいることも多いですし、旅行などプライベートな画像・動画などを大切に保管している人もいるはずです。さらには仕事でパソコンを使っているケースなどでは仕事の日程・スケジュールといったデータがハードディスクに入っているでしょうし、日ごろ利用しているネット上のサービスにログインするためのパスワード、IDなどもパソコン内に保管されているデータの代表格として挙げられます。故障してしまうとこうしたデータが一気に失われてしまう恐れが出てきますから、パソコン修理の際にはそれを防ぐ対策も求められるのです。極端な話パソコン本体やOSは壊れてしまってもいいけれどもデータだけは残したいといったケースも出てきます。
ですからパソコン修理を行う際にはハードディスク内のデータの状態を頭に入れておくことが大前提です。たとえば消えてしまっても大丈夫な場合にはフォーマットしたうえでOSを再インストールすれば動作の不調やフリーズなどの問題は解決できます。しかしデータを残した状態で何とかしたい場合、さらにはハードディスクそのものが故障してしまった場合には何とかデータを復旧させる対策が必要になります。
業者にパソコン修理を依頼する場合にはこのデータの復旧を依頼するかどうかで料金が大きく関わってきます。自分がどの程度の修理が必要なのかを具体的に説明できるかどうかも大事なポイントです。こうした点を踏まえた上で修理を行っていきましょう。