No.15 自動車のタイヤの交換について
自動車のタイヤは完全な消耗品ですから、日常的に乗っているとどんどん劣化していきます。多少劣化してもとくに問題なく乗り続けることができますし、交換するといっても決して安くはありませんから、ついズルズルと使い続けてしまうものですが、あまり劣化したタイヤを使い続けていると事故を起こすリスクが増えるなど危険がともないます。
この自動車のタイヤの交換に関してはどうしても「まだ大丈夫」とズルズルと引き伸ばしてしまいがちです。ですからなんとなく交換時期を見計らうのではなく、自分の中で基準を設けたうえで「この部分が引っかかったらすぐに交換する」といった条件を決めておくとよいでしょう。
もっともわかりやすい目安となるのがタイヤの磨り減りです。具体的に言えば溝がどれだけ目立たなくなっているか。溝が磨り減っていればいるほど滑りやすく、スリップのリスクが高くなっていきます。溝が磨り減ってほとんど見えなくなっているようなタイヤで運転していると雨の日などに思わぬ形でスリップしてしまう恐れが出てきます。見るからに溝が滑り止めの役割を果たしそうになくなったら交換するようにしましょう。具体的な基準としては溝の深さが1.6ミリメートル以下になると車検を通ることができなくなるのでその前に、というのがわかりやすいでしょう。
それからひび割れ。劣化が進んでいくとタイヤにヒビが入るようになります。とくに夏場にアスファルトの上を走る機会が多いと急速に劣化が進んでヒビが入りやすくなります。小さなヒビくらいなら気にしないでそのままにしている方も多いかもしれませんが、一度ヒビができるとそこからどんどん劣化が進んでいきます。基本的にはヒビが見つかったら交換の時期が来たと考えましょう。
そのほか表面が高くなったり、空気が抜けやすくなった場合なども交換のサインです。タイヤは運転していなくても確実に劣化していきますから、「最近あまり車を運転していないから大丈夫」などと油断せず、日ごろからタイヤのチェックを怠らないようにしましょう。