No.24 新築一戸建ての見学会におけるチェックポイント
新築一戸建てはマンションに比べても「住んでみないとわからない」部分が多い選択肢です。ほとんどの方にとっては一生に一度の買い物となるだけに、後悔のない選択をするためにも見学会を有効に活用しましょう。
ただし、たんに建物の中や工事中の様子を漠然と見るだけではその物件のメリット・デメリットを知ることはできませんから、あらかじめ物件のチェックポイントを踏まえておきましょう。
まず見ておくべきなのが構造と間取りです。とくに工事中の場合はむき出しになった柱や壁材の様子を見ることができますし、断熱剤などがどのような形で入っているのかを確認することも可能です。こうした建てられた後にはチェックできない部分を細かくチェックしておきましょう。
それから生活の動線。工事中の段階であっても設計図と照らし合わせればチェックすることができますし、すでに建てられた物件なら直接確認することが可能です。一戸建ての場合、動線が立体になるのでマンションに比べてより入念なチェックが必要です。お風呂・洗面所から個室への動線、その間の距離、さらにはキッチンとリビングの位置、洗濯機とベランダまでの距離など。いざくらしはじめてから不便が多いことに気づいても後の祭りですから、見学会に赴いたら頭の中で実際にその物件で生活する状況を思い浮かべながら幅広いシチュエーションで動線のチェックを行っておきたいところです。なお、二世帯住宅の場合は将来的なバリアフリー環境の導入など、リフォームも視野に入れたチェックも必要です。
動線とも関わってくるのが水周りです。十分なスペースが確保できるかどうか。見学会では広々とした印象があるキッチンや洗面所も洗濯機や冷蔵庫、食器棚などの家具・家電を設置すると狭く感じるケースも少なくありません。あまり狭いとすれ違うのも難しく動線に支障をきたしてしまうこともあります。とくに浴室と洗面所は全員が快適に使用できるのが大前提ですから、できるだけ広いスペースを確保できる物件にしたいところです。こうした細かな点を見学会で見ておくだけでもその新築一戸建てが自分たちに向いているのかどうかを判断するよい材料を見つけることができるはずです。