
No.45 リフォームで増築するメリット・デメリット
リフォームには間取りの変更やキッチン、バスの改装、バリアフリー設備の導入といった方法だけでなく増築という選択肢もあります。基本的な構造を変えずに内部を変更する一般的なリフォームではなく、新たに増築する形で環境を変えるわけです。
二世帯で住むことになったのでもう少し間取りを広くしたい、あるいは子どもが大きくなったので子どもの個室を増やしたいといったケースで増築が役立ちます。こうした増築もリフォームの一環として注目を集めるようになっているのです。
増築のメリットはやはり一般のリフォームと同様コストが安く済む点です。建物そものを増やすわけですから、建て替えに比べてコストのメリットは一般のリフォームよりもさらに大きくなります。また普通のリフォームと併せて行えば建て替えをすることなく住まいの環境を大幅に変更できる点も魅力です。
さらに増築なら住みながら工事を続けていくことができるので工事中にほかの場所に引っ越す手間や賃貸住宅の家賃の負担といったものもありません。最小限のコストで住まい環境を変更する最大限のメリットが得られる方法といってもよいでしょう。
一方デメリットもいくつかあります。まず敷地面積の問題。新しい部屋を増築するのに十分なスペースがあるかどうか、場合によっては工事そのものができない可能性があります。それから一般のリフォーム以上に信頼できる業者を選ぶことが大事といわれます。増築の場合はそれまでの建物と新しく増やした部分をつなげることになりますが、このつなぐ作業が上手くできないと雨漏りやひび割れといったトラブルが起こる可能性があるからです。また、前の建物と増築した部分がデザイン的な面でうまくかみ合わずに違和感を感じてしまうケースや、増築した部分が生活動線を乱してしまうといったケースも考えられます。
このように増築ではメリット・デメリット両方をよく踏まえ、事前に確認や準備、業者選びをしっかり行ったうえで判断することが求められます。住んでいる家がメリットとデメリットどちらが得られそうなのか、チェックするところからはじめてみましょう。